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2009年5月の記事

2009年5月25日 (月)

携帯69(街頭にQRコード) 通信いろは3(データ通信回線)

携帯の話No69、携帯の話は、「QRコード」3回目、今回は「街頭にQRコード」についてです。 また後段は、「やさしい通信のはなし」3回目で、「データ通信回線」についてです。 前段は日本経済新聞4月22日を、後段の学習は日本実用出版社・「通信の最新常識」(井上伸雄著)を参考にしました。

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<携帯の話(68)> QRコード:屋外に登場したQR広告

東京西新橋の交差点の9階建てビル屋上にある広告用ビジョンにQRコードの広告がお目見えした。 携帯電話のカメラを向けると、ある会社のホームページが表示される。 韓国生まれの二次元コード「カラーコード」は携帯を数十センチまで近づけるQRコードと違い、50m以上離れていても読み取れる。 無料のソフトをダウンロードすれば、大半の携帯電話で使える。 屋外広告などでの利用に広がっている。

茨城県県内では、電柱広告に利用されている。 今年中には1000本の電柱に設置の予定で、地図や防災情報の提供に活用するという。 

このカラーコードを事業展開するカラージップジャパン(台東区)の木村営業部長は「このカラーコードの技術は公開していないので、悪用される心配はない」と述べているが、取り締まりもしておかなければならぬものであろう。 

カラーコードは、赤、青、緑、黒の4色を使って情報を表現するが、デザインは自由で、店名や商品写真などと、文字情報と画像情報の両方を入れることができる。 カルビーではスナック菓子「ジャガビー」のパッケージに採用している。 キャラクターが描かれたカラーコードから商品サイトが携帯に表示できみることができる。

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また同じような用途もので、富士通が人の視覚特性を利用して開発をした「FPコード」とうものがある。 これは「見えない二次元コード」になっており、写真やイラストといったカラー印刷画像に溶け込むように情報コードを埋め込むため、デザイン性を損なわずにすみ、同じようにホームページなどをリンクして見られる。 これら2つのコードは、「東京ユビキタス計画」の実験でも採用されており、更なる発展が期待されている。

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<やさしい通信のはなし (3)>:データ通信ネットワーク

コンピュータははじめ単独で使用されたが、処理能力が大きくなってきて、いろいろなサービスに、また別の場所からの遠隔操作ででも動かされるようになった。 銀行のオンライン、JRのみどりの窓口などはまさに遠隔操作で、日本全国いたるところからアクセスされる。 ネットワークとなれば全国に普及している電話網の利用が手っ取り早い。 しかし電話網でデータ通信を行うのは制約が多く簡単ではない。 

理由①は電話の音声信号とデータ信号の周波数帯域の違いがある。 データ通信の周波数帯域は広く、電話音声の周波数帯域(0.33.4KHz)、アナログ周波数に合わせなければならない。 そのためモデムが使われて、モデムの高速化が進められてきた。

理由②は、データ通信は電話と違って、人の手によらない自動発信、自動着信が必要なのである。 通信手順も自動化処理が必要である。

理由③はデータの通信時間であるが、電話は通信時間が大体数分程度のことが多いのだが、データ通信は1秒以下のものから数時間のものまでさまざまである。 また間歇的にときどき送られたりすることもある。 電話網利用と料金設定が違ってくる。

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データ通信の需要が高まり日本では1973年に、データ通信専用の交換網としてDDX網が誕生した。 デジタルネットワークで通信速度(ビットレイト)は最大48Kビット/秒と、当時のモデム伝送速度よりも大幅に高速化された。 このDDX網には回線交換方式とパケット交換方式の2種類が作られたが、現在ではパケット交換方式のみになった。 パケット交換は、パケット交換は、データをパケットと呼ぶ決まった長さのブロックに区切り、ブロックごとに転送する方式である。 パケット通信は、交換機がいったんパケットを蓄積してから相手先に転送するので、送信側と受信側のビットレイトが合っていなくても通信(非同期通信)ができる特徴がある。 またパケットが確実にとどいたか確認することもでき、伝送途中でバーストがあっても再送することができる。 これらの処理にも時間がかかるので、ビットレイトは64Kビット/秒程度と余り高くはなっていない。

パケット交換サービスは、通常パケット1個当たりの課金で、伝送路の使用効率が高く、伝送距離による料金格差が小さくできていることに特徴がある。 そのため、散発的なデータ送信であるとか、長距離通信に有利である。 

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ブログの総目次は 下記をクリックしてご覧ください。

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2009年5月18日 (月)

携帯68(QRコードで説明文) 通信いろは2(電話サービス)

携帯の話No68、携帯の話は、「QRコード」2回目、今回は「作品の奥深さにふれる」についてです。 また後段は、「やさしい通信のはなし」2回目で、「デジタル化とインテリジェントネットワーク」についてです。 前段は日本経済新聞4月21日を、後段の学習は日本実用出版社・「通信の最新常識」(井上伸雄著)を参考にしました。

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<携帯の話(68)> QRコード:

白金台にある松岡美術館では、美術品の写真撮影はご法度であるが、美術品の前で携帯電話を向けると作品解説の文字情報を読むことができる。 同美術館ではQRコードを使っての作品解説を試行している。 一部展示品の前でQRコードに携帯を向けると、説明がバーコード表示される。 美術館では作品にどこまで説明書きをつけるかは悩ましいところであり、多すぎても干渉の邪魔になるので、関心のある人だけが読めるようにQRコードを試行している。 関心のある人は、その絵の背景も知りたいとか、そのメモを保存もしたいと要望が大きいが、QRコードは保存もできこれらの要望に応えられる。 同美術館は利用者に費用負担が増えないよう、インターネットに接続せず、コード事態に文字情報をもりこんでいる。 白金台松岡美術館ホームページ: http://www.matsuoka-museum.jp/ 

このようにQRコードを解説プレート代わりにすることで、コスト削減効果が出ている動物園や植物園もある。 横浜野毛山動物園:http://www.nogeyama-zoo.org/ 横浜金沢動物園:http://www.kanazawa-zoo.org/ 北海道旭山動物園:http://www.hbc.co.jp/asahiyamazoo/index.html 

他方、手軽さを逆手にとった悪用例もある。 渋谷の繁華街では一時、QRコード付きピンクチラシや小冊子が横行した。 接続先のサイトが売春斡旋行為をしていたこともある。 警視庁が昨年摘発に踏み切り、QR風俗チラシは街から消えた。 ただ、QRコードだけでは何の広告か分からず、接続したサイトが猥褻な内容を含んでいても、猥褻物陳列罪に問うのは難しいと警視庁では言っている。 警戒は続けるというものの、いたちごっこで困惑している。

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<やさしい通信のはなし ()> デジタル化とインテリジェントネットワーク:

デジタルの長所:

デジタルのメリットは、①すべての種類の情報を同じデジタルの形でネットワーク化し、送受信できる。 ②画像、音楽やファクシミリなどデジタル化できるようになった。 ③光ファイバーやLSIなどはデジタル化が適しているため、装置の小型化や量産化をしやすい。 ④デジタル化は雑音信号の影響を受けにくく綺麗である。 ⑤使用部品も経年変化がなく、寿命が長い。

インテリジェントネットワーク:

通信ネットワークはコンピュータで制御されているが、コンピュータは電子交換の他にソフトを追加することによりさまざまな制御をすることができる。 交換機のコンピュータとサービス専用のコンピュータを別にしておき、少数のサービス専用コンピュータだけを手直しすることにより、次々と新サービスを追加して行くことができる。 

インテリジェントサービスではより高度で多彩なサービスを実現できるが、その中で代表的なものを次に説明する。

(1)       フリーダイヤルサービス:フリーダイヤルはNTTの商品名であり、正式には「地域指定着信課金サービス」という。 このサービスは、まず発信者が「0120」で10桁の電話番号を発信すると、これがコンピュータに伝達されここで通常の電話番号にして交換機へ戻される。 あとは普通の電話と同様につながれ通話ができる。 それと同時にコンピュータでは着信者課金を計算する。 また、地域ごとに通話先を変えたり、曜日ごとに通話先を変えたりすることもできる。 このようなより高度なサービスは別のコンピュータが行う。

(2)       VPN(仮想専用網)サービス:これはVirtual Private Network の頭文字をとったもので、つながる相手を自分が指定した範囲に限ってしまうサービスである。 あたかも専用線を借りて、自分たちでプライベートネットワークをつくるサービスである。 このようにすると電話番号も自分たちで勝手に決めることができる。 内線番号扱いができ、外線の場合は通常の電話番号に切り替えて通話することもできる。 大企業が全国に内線交換機を敷設することなく、内線通話網を敷くことができるサービスである。

(3)       ダイヤルQ2サービス:電話を使った情報提供サービスで、電話利用者が情報提供者(IP)に支払う料金をIPに代わってNTTが課金し、回収代行もするシステムである。 利用者が「0990」で始まる10桁の番号を掛けると、交換機からコンピュータへ伝達され課金の計算がされる。

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2009年5月10日 (日)

携帯67(QRコードの利用) 通信いろは1(電話のしくみ)

携帯の話No67、今月の携帯の話は、「QRコード」ついてで、今回は「産地情報・入退室管理」についてです。 また後段は今回から携帯の使い方に変り、「やさしい通信のはなし」について暫くの間していきます。今月は「電話のしくみ」アナログ・デジタル、ネットワークについてです。 前段は日本経済新聞4月20日~を、後段の学習は日本実用出版社・「通信の最新常識」(井上伸雄著)を参考にしました。

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<携帯の話(67)> QRコードで産地情報から入退室:

日本オラクルの東京本社の受付では、訪問者がプリントアウトされたQRコードのシートを受付で見せるようになっている。 社内のセキュリティ管理のために行われており、そこでは訪問客の入退室データを分析。 受付の人員配置やエレベータなどの運用などにも活用している。

マクドナルドのハンバーガーやフライドポテトなどの包装紙にもQRコードがついている。携帯電話で読み取り、アクセスするとカロリーや蛋白質などを表示。「栄養バランスチェック」では、他に注文したメニューや年齢などを入力すると、一日に必要な栄養素をどれだけ摂取したかかが分かるようになっています。アレルギー物質の一覧も見ることができます。

イトーヨーカ堂では、「顔が見える食品」とのブランドにして、野菜と果物の包装にコードをつけて販売をしている。 購入する前に産地の情報とかおすすめの食べ方などを調べることができる。

QRコードは1994年、自動車部品メーカのデンソーが世界初の実用化をして、製品の受注管理で使用した。 そのコード読み取り機の特許を取得したが、無償で公開しそのコードの普及を促す方針に出た。 その結果、2000年にISO(国際標準化機構)がQRコードを国際規格に制定され、これが携帯電話に搭載されようになり、急速に拡大へと進んだ。 開発者のデンソーは、コードの小型版など研究を現在すすめている。 次回はこの新たなる用途、などの様子についての話です。

QRコードの携帯での撮影方法については、本ブログ2008年9月14日で説明してあります。 http://abcaiueo11.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/

またQRコードの作り方については、前回の4月29日ブログをご参照ください。 http://abcaiueo11.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/6qr5-3666.html

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<やさしい通信のはなし ()> 電話のつながる仕組み:

これから暫くの間(3~4ヶ月)、やさしい通信網のお話しをしていきます。 通信網の代表である電話網、その固定電話の話からスタートします。 一般電話は国内だけで6000万を超える加入者があり、交互が確実に繋がるようにできています。 そのしくみですが、固定電話機は壁などにあるソケットから地域ごとの交換機(LS)ケーブルでつなげられ、発信側の交換機と受信側の交換機が多数の切り替え装置を経由して接続されます。 市外への中継となると、市外電話接続の交換機を中継することとなり、経路が増えて行きます。 何回も交換機を経由することになりますが、交換機は交換機同士で1本のケーブルで多重電送をして効率よく伝送をします。 東京、大阪のような長距離伝送路は通常数万回線もの信号を多重化して伝送していますが、ここには横浜、京都、名古屋などの通話も一緒に多重化されています。 途中で1回線づつバラバラにするのは大変なので、数百回線という単位でまとめて分岐したり挿入したりするようにしています。 このような分岐装置をクロスコネクトとよびますが、クロスコネクトは需要変動や、障害時のルート変更にも対応でき、ソフトウェアによって制御されています。

つぎは電話網の構造についての話です。 日本の電話交換サービスは、1890年(明治23年)に東京―横浜間で始まり、100年が経ち網の目のような中継局の接続に発展してきました。 交換機が増えるにつれ、交換機(LS)をまとめた上位の交換機(TLS)が増加、多重階層化の構造になってきました。 アナログ時代の日本(NTT)の階層は4つ(4階位網)、米国は5階位網でした。 これが現在、光ファイバー伝送路の導入によって、伝送コストが大幅に下がったために、交換局をおくよりも伝送路を増やす方が経済的とのことになり、2階層になっています。 これによって、以前は7200局もあった交換局を2000局まで集約されました。

ところが、1985年通信の自由化が行われ、NTT単独でしていた時代より多数の新電電の登場により、各キャリア間の接続が必要になりました。 キャリア同士の接続点をPOI(相互接続点)といい、各事業者の責任分界点になりますが、これがNTTの市外交換機、市内交換機に接続され、通話信号を通すか通さないかのチェックをしています。 新電電の料金収入の中から、通話信号が通ったNTT側ネットワークのコストに相当する分を接続料金としてNTTに支払いをします。 今後重要になるのは高度通信サービスの提供に接続するための信号網のPOIで、準備されていっています。

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