携帯・22(病院での活用) 使い方⑮(写真をPCへ)
今回は、前段(22)が朝日新聞H19/9の連載「ケータイが変える:命と健康を守る懸け橋に」からです。 後段が携帯電話の使い方で「カメラデータのパソコンへの取り込み方」についてです。
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<ケータイが変える:命と健康を守る懸け橋に>
愛知県春日井市の市民病院桑山外科部長は、2台の携帯電話を持ち歩いている。 1台は通話用、もう1台は救急患者のCT画像を見るために持っている。 病院のCT検査室から送られてくる画像を見るための携帯である。 部長が帰宅していたときに、病院へ救急患者が入院したような場合、緊急の連絡を受けることができる。 CT画像も病院から送ってもらい、細部まで拡大して丁寧に見ていくこともできる。 それを見て必要あれば直ぐに病院へ駆けつけて、手術をする。 ひとつ遅れれば大変な事態になるが、救えている。
携帯で高画質のCTやMRI画像を見るシステムは、KDDIが名古屋大学の吉田教授と共同開発をしたもの。 携帯の性能はよくなり、実物のフィルムと変わらない画質でCTを見られるようになったという。 今、CT画像以外に診療情報などを携帯で閲覧したり、救急車で搬送中の患者の容体写真を送ったりするシステムを開発中である。
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千葉県鴨川市の亀田総合病院では、入院中の患者の電子カルテを携帯やパソコンで見ることができる。 利用料は2年間で千円。 NTTドコモのFORMAを使い、登録した利用者が認証コードを入力すると、電子カルテを見ることができる。 病院へ行くことなく、患者のカルテ、病状の経過記録・薬の処方・検査結果・検査リポートなどを知ることができる。 現在70人が登録しており、詳しい情報を知るためにと利用されている。 患者も自分の病状が明確に分かるので利用しているという。
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メタボ予防に、携帯を活用しようとの自治体がある。 東京都多摩市だが、同市はH19/7から市民が携帯で食事を撮影し送信すると、栄養指導を受けられるというサービスを始めた。 中性脂肪や尿酸の数値が基準を超えており、胴回りが一定以上のメタボリック症候群の心配のある人が対象である。 市の健康課の管理栄養士らが受けたデータをみて、メールで効果的な食事のとり方をアドバイスする。 健康指導教室を開いても仲々ひとは集まらない。 携帯なら写真やメールが使えるし、参加もしやすいようだとのこと。
NTTドコモの研究所では、指についた汗の成分を分析する検査器の研究をしている。 チップを携帯につけ、それで測定した検査データを医療機関へ送り、血糖値などを調べ微妙な体調変化を察知しようとの試みだ。 実現は10年先とことだが、こうした研究も携帯の世界では進められている。
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<携帯電話の使い方⑭> カメラデータのパソコンへの取り込み方
今日は、携帯で撮影した画像をパソコンへ取り込む方法についてです。 その方法には大きく分けて3つあります。 一つは、携帯からメールでもってパソコンへ送付する方法。 二つ目は、携帯に取り付けたカードに撮影データを投入し、そのカードをパソコンに挿入してパソコンでよみとる方法。 そして三つ目は、携帯とパソコンを直接ケーブルで結んで、携帯の画像をパソコンへ流し込む方法です。 以上の3つについて以下説明します。
一つ目の携帯からメールでパソコンへ送る方法ですが、これはインターネット使い放題定額プランの契約をしている人は利用できますが、その契約をしていない方は高額につきますので利用できません。 インターネット使い放題の利用契約をしてあれば、メールの利用が無料ですのでこのやり方を利用できますが、この契約をしていない人には高額についてしまいます。 契約をしていない人が、メールで写真取り込みをしますと、小さなサイズ(20KB程度)のもので1枚送信に50円、大きなサイズ(320KB程度)のものですと1枚の送信に800円も掛かってしまいます。 未契約の人は、メールでの取り込みはしない方がよろしいでしょう。 また契約している人にあっても、大量のデータを携帯からパソコンへ取り込む場合は、インターネット利用では時間が掛かりすぎてしまいます。 数枚の取り込みであればインターネット利用は便利ですが、10枚以上の取り込みであれば以下の方法となります。
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つぎに、カード利用についてです。 これは画像メモリーカードを携帯電話とパソコンに差し込んで行う方法です。 携帯を標準で購入した際には、このメモリーカードはついていませんので、メモリーカードは別途購入をします。 メモリーカードを追加購入して、携帯に付属させますと、撮影された画像はこのカードに蓄積されようになります。 そして撮影した画像の入っているカードを、ドライバ経由でパソコンに連結すれば、パソコンでそのカードの中味を読取ることができます。
各メーカの携帯機種別のカードとその金額ですが、大凡つぎのようになっています。 NTTドコモの場合、第3世代携帯(FORMA)904シリーズなどではマイクロSDのカードになり、64MB(2400円)~2GBの種類があります。 FORMAのらくらくホン882シリーズでは、やや大きめのミニSD(16MB:1100円・32MB:2100円)のカードを使います。 これらのカードをパソコンに取り付けるときには、これらカードのソケットのついたドライバを購入する必要があります。 このドライバをUSBケーブルでパソコンへ連結し使用しますが、価格は2000円程です。 従ってカードとケーブルで、5000円弱を追加購入することになります。
KDDI(Au)の場合は、第3世代携帯(WIN)61・62シリーズがドコモと同じくマイクロSDを使います。 第2世代携帯(1X)1400・5500シリーズではカードの使用はできません。 ソフトバンクの場合は、第3世代携帯(3G)ではマイクロSDを使用、第2世代携帯(2G)はミニSDを使用します。
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最後に三つ目の方法、ケーブル接続についてです。 これは、携帯とパソコンとを直接ケーブルでつなぎデータを取り込む方法です。 ケーブルは1500円ほどで購入できます。 ケーブルのほかに、パソコン側に読み込み用のソフトを入れておく必要があります。 ソフトはホームページからもダウンロードができ、ドコモの場合であれば、そのホームページより、「アプリケーションのダウンロード」→「ドコモケータイDataLinkへ」→「ダウンロード」よりのメニュー操作で行えます。
携帯カメラは二つ目の方法のカードを使用しなくても、写真を撮ることができます。 元々追加カードの装着がなくても、50~100枚程度の写真は撮影、保存できるようになっています。 この追加カードなしでの写真をパソコンへ取り込むには、このケーブル接続がどうしても必要になります。
KDDI(Au)のケーブルとソフトは、カシオソフト(Tel:03-5350-0159)が販売しており、ソフトバンクのケーブルは、ソフトバンクショップで販売をしています。 価格は1200円ほどです。
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